
どこからともなく降ってきた。
そのアイデアは、この場に新たな物語を紡いでゆくのかもしれません。
はじめに出てきたイメージ。
子どもたちの笑い声。
芝生が広がり、隣には苺園。
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浅間温泉は、温泉地でありながら生活の場でもあります。
保育園や幼稚園、小学校がある、ひとつの街。
この街の主な生業は、温泉によってもたらされています。
そして、温泉の醸す、どこか温かな雰囲気が漂います。
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この地に必要なものは何だろう。
苺園のアイデアを出したのは、ここで育つ子の母親です。
他にも、周囲の人に尋ねてみると
「子どもを連れて行ける場がない」
「子連れで楽しめる温泉地は少ない」
などの声が聞かれました。
「地域の活性化」と掛けて「子どもの笑い声」と解く。
確かに私も「子は鎹」を、強く確信しています。
鎹(かすがい)。
先端の二箇所が尖ったコの字の釘。
2つの木材を繋ぐ。
わが家では、祖父母から子どもたちまでの四世代で、7人が暮らしていますが、その間を取り持つのは子どもたちです。
ジジババは、ひ孫がいる時、よく笑う。
父親は、孫といる時、幸せそう。
妻と私、子どもがいるから頑張れる。
子どもたちは、周りの大人を繋ぎ、笑顔にしてしまう。
子どもの笑い声があるところには、きっと大人の笑顔もあるのでしょう。
親も、祖父母も、曽祖父母も、その友人も、時に人間関係の隔てをも超えて繋いでしまう。
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わいわい広場の芝生も、苺園も、経済活動を生み出すこと以上に、子どもたちの笑い声が聞きたくて、作ってきました。
鎹。
その笑い声が、人と人とを繋いできたからこそ、周囲の大勢の方々、町会、市、そして県からと、多大なご支援をしていただき、形になった場所なのかもしれません。

わいわい広場のマークについて
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わいわい広場のマークは、まゆ玉の形をしています。
西から東にまたがる、松本の形でもあります。
人と人との繋がりも、表しています。

楽しく、たくましく、育ってほしい。
という、未来へのギフト。
あるいは、子どもたちから私たちへの、ギフト。
わいわい広場。
細く、長く、絹の糸を紡いでゆきますように。
直樹
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